どこの国にも言えることですが、外国は日本ではないです。日本の常識や当たり前が通用するのは日本でだけです。治安のいい国ランキングで6位(2019年)にランクインしている日本と比較すると、世界中のだいたいの国は日本よりも治安が悪い国ということになります。平和な日本の感覚で旅行をしてはいけないのです。インドは日本とは違うということ、それをしっかりと認識して慎重に行動をすること、慎重に意思決定をすることが大切です。それはインドに限らず海外旅行をする上での大切なマナーです。
インドの治安について
「インドは治安が悪い」と不安に思っている方も多くいらっしゃると思いますが、まずはインドは日本とは違う国であるということをしっかりと認識して、どんなことに気をつけて旅行をすればいいのかをここで学んでください。
インドで起こる犯罪の大半は、その手口を知っていれば十分に回避できるものだと思います。騙される人は騙されるべくして騙されています。犯罪被害の多くは彼らの犯罪手口を知らないことが原因です。知っていればもしも犯罪者の手が迫ってきたとしても、何かしらの対策が取れたり、回避をすることができます。
ここではインドで多い犯罪被害についてご紹介しますので、彼らの手口を知ってください。知って、注意して、回避しましょう。インドは騙した騙されたなど言っている暇などないぐらいに刺激的で魅力溢れる国です。素敵なインド旅行にしてくださいね!
▼インドで注意すべき犯罪
詐欺・ぼったくり
インドで1番多い犯罪被害は、”インド=騙される”とみなさんがイメージをする通り、詐欺・ぼったくりです。インドの詐欺師たちの言葉巧みにカモを落とすその手口、話術、手数の多さ、質、連携プレイのレベルは、世界的に見ても相当高いと思います。”国別詐欺勝率ランキング”がもしもあったなら、インドは確実に上位にランクインするでしょう。観光地では特に気をつけてください。観光客が集まる観光地に観光客をターゲットとする詐欺師が集まるのは当然のことです。
インドで1番被害が多い詐欺はおそらく“ぼったくり旅行会社”に連れて行かれ、あれよあれよという間に法外な料金でツアーを組まされるというものだと思います。被害額は数千円〜数十万円になることもあります。インドはコミッションビジネスの国です。ぼったくり旅行会社だけではなく、ホテル、レストラン、お土産やさんなど、お客さんを連れて行けばコミッションがもらえるという場所がたくさんあります。詐欺を本業として生きている人だけではなく、あわよくば少しばかりお金がもらいたいな、という人までが敵となります。
基本的には、観光地で向こうから声をかけてくる人に連れられてどこかに行かない(特に旅行会社)、インドの物価や商品、サービスの相場を知ることで回避できると思います。請求されている料金が妥当かどうかは物価を知っていればおかしいと気づけるはずです。
スリ・窃盗
貴重品は肌身離さず身につける、貴重品からは目を離さない、当たり前のことですが、多くの場合これで十分に回避できると思います。どれだけ注意を払えるかです。おそらく1番多いのは列車の中での窃盗かなと思いますので、列車旅をされる方、特に寝台列車に乗られる方は気をつけてください。夜行列車で睡眠をとる時は貴重品を抱きかかえて寝るぐらいのことはしてください。大きな荷物はワイヤーロックなどを使ってどこかにくくりつけるなども効果的だと思います。
また、貴重品をポケットに入れて歩くのも避けるべきだと思います。ポケットに無防備にケータイや財布を入れていて盗まれないのは日本と先進国の一部の国ぐらいです。”貴重品をポケットに入れない”は海外旅行の基本中の基本です!
睡眠薬強盗
飲み物や食べ物に知らず知らずのうちに睡眠薬を入れられていて、目を覚ました時には荷物が丸ごと消えているという犯罪です。詐欺ほど頻度の多い犯罪ではないですが、頻度は少ないにせよ起こる可能性のある犯罪ですので注意が必要です。
当たり前のことですが、知らない人からもらった飲み物や食べ物は口にしないこと、そして自分の飲み物や食べ物からも目を離さないでください。インドはシェア文化が根付いているので、インドを旅行しているとインド人から「チャイ飲むか?」と誘われることがたくさんありますし、列車でたまたま隣に乗り合わせた人たちからお菓子や食事を勧められることも珍しくないです。インド人はそういう人懐っこい人種なのです。でも、所在のはっきりしないものを口にすることは、場合によってはとても危険な行為となります。断ったら悪いかな、、、と思う気持ちもわかりますが、人からもらうものは最低限その状況と相手をしっかりと見極めてから口に入れるようにしましょう。
女性旅行者が注意すべきこと
“インド旅行をしたいけど女性1人で大丈夫か?危険ではないか?”と不安に思う方も多くいらっしゃるかと思います。おそらく、”インド=レイプ”というイメージがあるからでしょう。
先ほどもお伝えした通り、インドは日本とは確実に違う国です。私たち女性には注意しなければいけないことがあります。特に私たち日本人と性に対する意識のまったく違うインドやイスラム圏の国々へ旅行をする時です。
まず服装には気をつけるべきです。インドは宗教的な観点から肌の露出や身体のラインがはっきりとわかるような服装は控えた方がいいです。ショートパンツやミニスカート、胸元の大きく開いたトップス、キャミソールやタンクトップなど露出の多い服装は避けましょう。日本ではそれがファッションだとしてもインドでは”性に開放的で誘っている”と捉えられる場合もあります。最近ではインドでも都会に住む若者たちで露出の多い服や身体のラインの出るファッションをする子も増えましたが、だからと言って自分もそうするかどうかは別です。防犯対策とはそういうことです。
また、インド人男性との距離感にも気をつけましょう。インドにおいても日本人女性はモテますが、下心を持った人も中にはいますので、知らない男性について行く、2人きりになる、などは避けるべきです。
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